シーシャって吸って大丈夫?法律や健康リスク・安全な吸い方を解説

シーシャを始めるか迷っている人の中には、「シーシャって違法じゃないの?」「健康被害は大丈夫?」と不安を感じている方もいるでしょう。

ネットの情報は、シーシャを流行らせたり販売したりする目的のものが多いため、良い面ばかりを取り上げがちです。

シーシャを心置きなく始めるために、ネガティブな面や安全面の知識を身につけておくとよいでしょう。

この記事では、シーシャに関する法律や健康への影響・安全な吸い方などについて解説します。

シーシャを始めるまえに不安を解消しておきたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

シーシャは違法?未成年でも吸える?

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シーシャは、20歳以上の方なら合法的に楽しめる嗜好品です。法律上は「パイプたばこ」に準拠する、たばこ製品の一種になります。

しかし、シーシャに用いる見慣れない形の瓶やモクモクと広がる煙を見れば、怪しさを拭いきれない方もいるでしょう。

そこで、日本の法律におけるシーシャの扱いについて、詳しく解説していきます。

シーシャの喫煙は20歳を越えれば合法

シーシャは法律上、たばこ税法で定められた「パイプたばこ※1」に準拠する、合法的な嗜好品です。

たばこ製品の一種なので、20歳未満の者の喫煙の禁止に関する法律により、20歳未満の人は吸うことができません。

※1 たばこ又はたばこを含むものを刻み、パイプ用として製造された製造たばこをいう(紙巻たばこ、葉巻たばこ、刻みたばこ及び加熱式たばこ以外の製造たばこを含むものとする。)。(出典:国税庁HP)

たとえ成人年齢に達しても、20歳未満であればシーシャの喫煙は禁止です。2022年4月1日に成人年齢が18歳まで引き下げられましたが、喫煙して良い年齢は20歳のままなので、注意しましょう。(参考:法務省HP)

シーシャの喫煙は、20 歳を越えれば合法です。シーシャを購入するときは、年齢確認が必要になるので、公的な身分証明証を準備しておきましょう。

ノンニコチンタイプでも20歳未満は喫煙禁止

シーシャには、たばこの葉を使わずに製造される「ノンニコチン」や「タールフリー」などのフレーバーがあります。

「たばこの葉が使われていなければ、20歳未満でも吸えるのでは?」と思う方もいるでしょう。

実は、たばこの葉が使われていないフレーバーでも、20歳未満の方は喫煙禁止です。

これはシーシャパイプ自体が、たばこ事業法で「製造たばこ代用品※2」と定義され、紙巻たばこと同じルールが適用されるためです。

※2 第三十八条 製造たばこ代用品は、これを製造たばことみなしてこの法律の規定を適用する。2前項に規定する製造たばこ代用品とは、製造たばこ以外の物であつて、喫煙用に供されるもの[略]をいう。(出典:e-Govポータル)

製造たばこ代用品とは、「たばこ以外の物で喫煙用に使われるもの」です。

たとえノンニコチンのフレーバーでも、シーシャパイプ自体が「喫煙用に使われる道具」であるため、たばこと同じ法律が適用されます。

たばこの葉が使われていないフレーバーでも、20歳未満での喫煙は禁止です。ルールを守って、20歳を越えてから楽しみましょう。

シーシャの健康被害は?身体に毒?

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シーシャは「水タバコ」とも呼ばれるため、ニコチンやタールなどによる健康への影響が気になる方も多いでしょう。

ここからは、シーシャが引き起こす健康へのリスクについて解説します。

紙巻タバコと同様に健康へのリスクがある

「シーシャは紙巻たばこより、健康被害が少ない」と思っている方も多いでしょう。

シーシャ販売店のホームページで、「シーシャを吸うまでの過程で、ニコチンの量が減少する」という説明をよく見かけます。

しかし、「シーシャは紙巻たばこより健康への影響が少ない」と考えるべきではありません。

実は、WHO(世界保健機関)やCDC(米国疾病予防管理センター)などの研究機関が、「シーシャは紙巻たばこと同様か、それ以上の健康リスクがある」と注意喚起をしているのです。

WHOの『WATERPIPE TOBACCO SMOKING & HEALTH1』という報告書には、次のように記されています。

シーシャの喫煙者は、紙巻たばこの喫煙者に比べて、非常に多くの一酸化炭素と著しい量のPAH、紙巻たばこと同量のニコチンと、ごくわずかなニトロソアミンにさらされている。

Waterpipe smokers have much greater exposure to CO, significantly greater exposure to PAH, similar exposure to nicotine and significantly lower exposure to tobacco-specific nitrosamines than cigarette smokers. (出典:WHO)

またCDCの『Hookahs』という報告では、シーシャの健康リスクについて、次のように述べられています。

シーシャと紙巻たばこの比較において、多くの人がシーシャは紙巻たばこより害が少ないと思っているが、複数の研究は、ニコチンやタール・金属類などによる紙巻たばこと同様の害が、シーシャにはあると示している。

CDC Hookah Smoking Compared With Cigarette Smoking Although many users think it is less harmful, studies have shown that hookah smoke contains many of the same harmful components found in cigarette smoke, such as nicotine, tar, and heavy metals.(出典:CDC)

このようにWHOやCDCの報告では、シーシャには紙巻たばこと同様か、それ以上の害があると述べられています。

「紙巻たばこより安全」と認識することなく、健康へのリスクを理解したうえで、吸い過ぎには十分注意しましょう。

ノンニコチンでも健康へのリスクがある

ノンニコチンのシーシャは、ニコチンやタールが含まれる「タバコの葉」を使わずに製造されるため、健康へのリスクが少ないと認識する方も多いでしょう。

たばこの葉の代わりに、フルーツやサトウキビを原料とするので、健康志向の人やたばこを吸い慣れていない非喫煙者に人気です。

しかし、ノンニコチンだからといって、健康へのリスクを無視するのは危険です。

たばこの葉を使っていないシーシャに関しても、WHOとCDCが、次のように述べています。

[略]たばこの葉が使用されていないフレーバーの喫煙による有害物質の排出量は、たばこの葉が使用されたフレーバーのものと比べ、同量かそれ以上である。

このように、たばこの葉が使用されていない製品は危険であり、ニコチンを除く、たばこの葉が使用された製品と同量の有害物質と生物活性物質を含むのである。

Moreover, the direct emissions of toxicants from waterpipes smoked with a tobacco-free preparation were equal to or greater than those from waterpipes smoked with tobacco-basedpreparations.

Thus, smoke from tobacco-free waterpipe products is dangerous, and except for nicotine, has the same toxicant content and biological activity as tobacco-based products.(出典:WHO)

たばこの葉以外から作られた、甘く香り付された製品がシーシャ用に販売されています。これらの製品のラベルや広告には、たばこの有害な影響を受けずに、同じ味を楽しめると書かれていることが多いです。

たばこの葉をベースにしたシーシャと、それ以外の植物由来のシーシャに関する研究は、どちらの調合に置いても、一酸化炭素や喫煙に関連するがん、心臓病、肺疾患のリスクを高める有害物質が含まれることを示しています。

Nontobacco Hookah Products Some sweetened and flavored nontobacco products are sold for use in hookahs.Labels and ads for these products often claim that users can enjoy the same taste without the harmful effects of tobacco.

Studies of tobacco-based shisha and “herbal” shisha show that smoke from both preparations contain carbon monoxide and other toxic agents known to increase the risks for smoking-related cancers, heart disease, and lung disease.(出典:CDC)

どちらの研究も、たばこの葉が使われていないシーシャ製品には、ニコチンやタール以外の物質による健康被害があることを示しています。

ノンニコチンやタールフリーだからと言って、無害と考えるのは禁物です。たばこの葉が使われている製品と同じく、健康へのリスクを理解したうえで使用しましょう。

シーシャの安全な吸い方

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シーシャを初めて吸う人は、正しい吸い方が分からずに、むせたり気分が悪くなったりすることがあります。

シーシャを安心して楽しむために、注意すべきポイントと安全な吸い方を紹介します。

シーシャを吸うときの注意点

シーシャを吸うときの注意点は、主に2つあります。

1つは、窓を開けて換気をすることです。シーシャは炭を燃焼させるので、換気をしないと一酸化炭素中毒になる恐れがあります。

あまり知られていませんが、シーシャの煙も一酸化炭素を含んでいます。必ず換気をして、新鮮な外気を取り入れましょう。

2つ目の注意点は、シーシャを連続して吸わないことです。初めのうちは、シーシャの香りに夢中になり、つい間髪入れずに吸ってしまいがちです。

短い間隔で吸うと酸欠になり、めまいや頭痛を引き起こす可能性があります。

シーシャを吸うときは、一吸いごとに一呼吸置くことを意識しましょう。

シーシャの安全な吸い方

シーシャを吸う動作は、「吸う」と「吐く」の2つに分けられます。初心者でも安全に吸えるよう、それぞれで意識すべきポイントを抑えておきましょう。

吸うときは、深呼吸するように、3秒くらいかけてゆっくり吸うことを意識しましょう。

初心者がむせる理由は、慌てて吸ってしまうからです。慌てて吸うと、炭に十分な酸素が送られず、不完全燃焼で煙がきつくなってしまいます。

慣れないうちは抵抗があるかもしれませんが、むせたり喉を痛めたりしないように、ゆっくり深く吸いましょう。

煙を吸ったら、肺にためすぎないようすぐに吐き出します。

シーシャは、吐いた煙の香りを楽しむものなので、肺に入れてから間を置く必要はありません。

また煙を吐くときは、細く吐くのではなく、あくびのように口を大きく開けて「モワーッ」と太く吐き出すのがコツです。

顔の周りに煙が広がることで、香りを目一杯楽しむことができます。

シーシャの正しい知識を覚えて安全に楽しもう!

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今回の記事では、シーシャに関する法律や健康へのリスク、安全な吸い方を解説しました。

シーシャの正しい知識

  • 法律ではパイプたばこに準拠する合法な嗜好品
  • ノンニコチンでも20歳未満の喫煙は禁止
  • 紙巻たばこと同様に健康へのリスクがある
  • ノンニコチンでも健康へのリスクがある
  • 吸うときは換気や休憩を忘れない
  • 初心者でも焦らなければ安全に吸える

シーシャに興味を持っても、不安があって始められない方は沢山います。ネットには、シーシャのネガティブな面に関する説明が少ないため、無理もないでしょう。

今回の記事で、シーシャに不安がある方の背中を後押しできれば幸いです。

繰り返しになりますが、シーシャは正しい知識を覚えれば、人生を豊かにする嗜好品になります。

安全な吸い方を身につければ、非喫煙者でも、むせたり気分が悪くなったりすることを防ぐことができます。

この記事で読んだ知識を活かして、心置きなくシーシャを楽しんでください。